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まる3つ

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2012年 01月 06日

病に向けて。

覚書として少しずつ書き進めたいと思います。


11月下旬。
PCの画面を見ていると突然左目に異変を感じました。
「歪んで見える?」
怖くなった私は次の月曜日近くの眼科で見てもらいました。
「黄斑変性症」との診断を受けました。
網膜の中心部には私たちの視力を支えている黄斑部と呼ばれる所があります。
そこに新生血管ができ、物が歪んで見えたり陰になって見えたりする病気です。
薬を処方され1ヵ月後に受診予約を取りました。

帰宅後急な不安感に襲われあらゆる資料を読み漁りました。
4年以内に右目にも発祥する可能性あり・・の記事を読んだ時は動揺を隠し切れませんでした。

その頃友人からスーパードクターの存在を教えてもらい
セカンドオピニオンとばかりにすぐにその病院へ行きました。
同じ診断ではありましたが新たにサプリメントを処方され3ヶ月様子を見ましょうと言われました。

すでに進行している感じがあって3ヶ月も間を空けて本当に大丈夫なのか不安になりました。

次の週になると時計盤の文字が左目だけで1から3までが見えなかったのが
すでに1から6までに広がっていました。
不安になった私は
検査が丁寧だった最初の病院の予約日を待たずに早めの再診へ行きました。

案の定とても進行が早くてすぐに大きな病院へ行って処置した方がいいと言われました。

そして別の友人から新たに大学病院に黄斑の専門の医師がいると聞き
わらにもすがる思いで4度目の診察を受けました。
大学病院だけあって前の2軒の病院よりもさらに詳しく診てくれました。
そして特別造影剤の検査を入れてあげるから今すぐに検査した方が良いと言われました。

造影剤は注射で緑と黄色の薬剤を体に入れ目の奥の血管がどのようになっているか
さらに詳しく診れるんだそうです。
その後は抗がん剤を目に直接投与する方法を考えています。と・・
造影剤自体リスクもあるし、抗がん剤を目に投与って・・
とてもとても迷いました。
とてもとても怖くなりました。

その時すでに私の精神状態は壊れかかっていたのだと思います。
どうにも決められずに涙だけがあふれてくるのですから。

付き添ってくれた旦那に「不安ならやめれば良い」と言われ
その日は次の予約だけして帰りました。

大学病院で見てくれた女医は高飛車な印象を受けたし
助手もニヤニヤした感じで普段なら気にも留めないことが
その日は本当に苦痛でたまりませんでした。
実際は高飛車でもないしニヤニヤしてなかったのかもしれない。
それくらい私はいっぱいいっぱいだったのです。

精神状態がピークに達すると同時に時計盤の文字はついに全て見えなくなっていました。

同じ頃、ケイが探してきてくれた山口康三先生の書を読んでいたのですが
大学病院で落胆している私に「栃木まで行こう!」と言ってくれたケイ。
そんな風に言ってくれた事がどんなにかありがたかったか。

山口先生の考え方は私たち夫婦の考え方とも共感できることもあり
大学病院から帰宅後すぐさま栃木の先生の病院に電話をしました。
なんと手が空いたら山口先生自ら電話かけてきてくださって私の話を聞いてくださったのです。

今までの病院ではありえないこと。
びっくりするやらありがたいやらで電話口でまたも泣いてしまいました。

2011年内に1度見てもらいたいと言うと
日曜日もやっているからと言うので12月25日ケイに連れて行ってもらいました。

病院についてびっくりしたのが日曜日は山口先生お一人でやっていたこと。
そして一人ひとりの診察治療にとても時間をかけてくれたことでした。

いわゆる東洋医学なんです。
病気そのものを見るのではなく体から治す方法です。


黄斑変性症はいわゆる生活習慣病です。
数十年前までは日本にはなかったそうです。

それを聞いて私はショックを受けました。
食生活には気を使っていたつもりだったし
運動もそれなりにしていたつもりだった。
タバコも酒も飲まないし自分は健康そのものだと思っていたから。

でもそれは私の過信でしかなかったのです。

10月初旬立てないくらいの肩こりがあった時がありました。
今思えばあれが最終警告だったのかもしれない。

その頃立て続けにミシンをしていて
運動と言っても次男と一緒に公園に行ったり
お昼寝している時に30分だけ歩くくらいで
後はずっと座りっぱなしのミシン詰め。
体重も2kg増えていたんです。

血流は悪かっただろうな。
便秘だったしな。
ストレスもあったな。

思い当たる節はたくさん。

誰と比べて大丈夫とか自分はちゃんとやっているから大丈夫とか
そんなことじゃなかったんですよね。
私のその時の生活は私自身の体には容量を超えていたと言うことなんですよね。


そして山口先生のお話を聞いてから私の生活は一変しました。

手術や薬を使ってすぐに治せる西洋医学とは違って
体を根本的に見直す東洋医学は時間がかかるかもしれない。

それでも私が山口先生の病院へ通おうと思ったのは
メンタルな部分が一番安定したと言う事かもしれない。

病は気からって言うもんね。

「あの~~大学病院で造影剤の検査を1月に予約しているんですが・・
 行った方がいいと思いますか?」

と聞く私に

「大丈夫でしょう。不安ならやらないほうがいいですよ」

ときっぱり言ってくれた山口先生。

そして3種類の漢方を処方してくれました。


食事と運動と睡眠と。
このことはまたゆっくり書きたいと思います。

そんなわけでミシンもすっかりお休みして
自分の体に向き合って
日々を充実して過ごしている私です。



見えなくなって見えてきたものがあります。

そのことをラッキーだったと思える今の自分に
「よくがんばった!もっとがんばれ!」
と思うのです。
がんばっているうちは習慣になっていないと言うことだし
がんばらないでできるようになればそれは習慣になったと言うこと。

生活習慣病なのだから生活を見直さないとね!



そしていつも支えてくれるケイと家族
何かあったらいつでも言ってねと見守ってくれる友人たちに
心から感謝しています。

by maru3tu | 2012-01-06 14:08 | 日々のこと


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